健康

経済成長の中で、医療の未来を脅かすサイバー犯罪の脅威とその実情 

2019年2月7日
  • Sophia Van

    Digital Product Strategy Manager, Mercer, Singapore

article-img
"2020年までに40億人もの人々がIoMT(医療・ヘルスケア分野のIoT)でつながるだろう"

健康は新たな財産です。身体的、精神的に健康であることは、例えば愛情のある親になることや、親切な友人になること、プロフェッショナルとして成功することなど、私たちの生活のすべてに影響します。健康に関する情報は、機密性の高い個人情報であるため、その詳細は信頼のおける医療関係者以外には入手されるべきものではありません。しかしながら医療記録はそうした機密性の高さ故に、巧妙なサイバー犯罪の格好の標的にされています。経済成長を遂げる医療機関はなかんずくサイバー犯罪には脆弱なのです。

サイバー犯罪が医療を標的にする主な理由は二つあります。一つは、医療業界には貴重な個人情報が豊富にあり、それが闇市にて高値で取り引きされるためです。そしてもう一つは、医療業界に既存するテクノロジーや情報処理工程が脆弱であるためです。健康に関する個人情報は急速に増幅しており、それらは、複数のデバイスネットワーク内で次々と共有されるようになりました。2020年の暮れまでには、約40憶人が、Internet of Medical Things (IoMT)を通じて繋がるようになると言われています。INFOSEC Instituteによると、70%以上のIoMTデバイスには基本的なセキュリティが施されていないと言われています。これは、そのデバイスで使用されているアプリケーションが、データのセキュリティよりも、ソフトウェアの機能を重視した設計であるためです。これを受けてIoMTは、先例のない課題に取り組むために、医療環境内の数多くの利害関係者や医療供給者の協力を経て、サイバーセキュリティのエキスパートを導入しました。

これはまさに、過激化する戦争です。サイバー攻撃は、その数や規模、複雑さを増しています。最近のCBIのインサイト報告は「2017年から約60憶の機密のデジタルデータが世界中で盗まれ、過去2年間で、少なくとも10億件の機密記録が一挙に盗まれたり、公開される情報漏洩事件が、少なくとも3回発生した」と伝えています。

 

田舎の村にあるたった一つのノートパソコンから、悪意のある政府がスポンサーするエリートチームまで、サイバー犯罪者は、インターネットがあればどこからでも不正操作ができます。彼らは高性能で新しい防衛システムを導入していない成長経済の医療機関を特に標的にしているのです。

医療コミュニティ、サイバーセキュリティのプロたち、そして政府は、頑固に偏在し続けるサイバーハッカーへの対処法を模索する上で、次の5つの事実を認識する必要があります。

1. 医療は、標的にされているという事。
 

2018年7月、ランサムウェアはシンガポール最大の医療施設であるSingHealthを標的にし、患者150万人分の情報を盗み出しました。シンガポールのリー・シェンロン首相も具体的なターゲットにされ、プロフィールも盗み取られました。このようなランサムウェアによる攻撃が医療施設中で蔓延しているため、施設側も包括的な防御策の実施に追われています。長きに渡り、銀行強盗と銀行が行ってきたように、サイバー犯罪と医療施設が互いに裏をかいて出し抜くようなことを続ければ、このような傾向はますますエスカレートしていくことでしょう。2

 

 

 

2018年7月、ランサムウェアはシンガポール最大の医療施設であるSingHealthを標的にし、患者150万人分の情報を盗み出しました。シンガポールの首相のリー・シェンロンも具体的なターゲットにされ、プロフィールも盗み取られました。このようなランサムウェアによる攻撃が医療施設中で蔓延しているため、施設側も包括的な防御策の実施に追われています。長きに渡り、銀行強盗と銀行が行ってきたように、サイバー犯罪と医療施設が互いに裏をかいて出し抜くようなことを続ければ、このような傾向はますますエスカレートしていくことでしょう。2

2. ハッキングが生死を左右することもある。
 

昨今の健康情報の漏洩問題で一番の脅威になっているのは、データの保護や可用性に対する妥協です。ここに妥協があることで、患者の安全や健康に害を及ぼす可能性や、保護医療情報(PHI)の喪失、データへの不正なアクセスといったリスクが生まれているのです。2013年、ワシントンポスト紙は、チェイニー副大統領の医師たちが、副大統領の心臓移植の際に埋め込んだ機器が、テロリストによりハッキングされる可能性があるとして、その無線機能の無効化を命じたと報告しています。3

医療業界におけるサイバー犯罪は、医療機関の財務的な損失よりも、そのブランド・エクイティに多大な影響を及ぼすことは、ほぼ間違いありません。 医療機関が個人の重要な健康情報にアクセスできない恐怖は、大きな不安を生むのです。そしてこの不安は、部分的に情報に価値と力を与える要因にもなっています。データセキュリティ違反は、患者の健康に直接影響を及ぼし、患者を死に至らしめることさえあります。 医療記録が破壊されたり、重要な医薬品の処方箋が盗まれると、それが死傷者を出すことさえあるのです。サイバー犯罪者は情報を盗むことで、人々の恐怖心を操り、盗んだ資産を思いもよらない方法で利用します。これらの犯罪は、生命を脅かし、一夜にして世界中を恐怖に貶め兼ねないものなのです。

3. 情報漏洩は回避できないものであり、内部不正が起きている可能性も。
 

サイバーハッカーが金銭的な利益を得られる可能性は甚大です。そして意外なことに、医療業界の企業の70%以上は、金銭目当てのサイバー犯罪が起きる可能性を見越しています。 しかしながら、一般的に私たちが思っているような、サイバーハッカーたちが密かに暗いアパートに忍び込んで作業しているイメージや、国家がスポンサーするハッカーグループのメンバーたちが間仕切りされた作業スペースの前に列を作っているといったイメージは、ハッカーたちの実態のほんの一部でしかありません。なぜなら、医療機関に大きな脅威をもたらしているのは、内部関係者の場合があるからです。社員もみんな人間です。不満を抱いている人や、経済的に困っている人、単に自分の行動がセキュリティプロトコルにどれほどの影響を与えるかを意識していない人もいます。いずれにしても、こうした理由から組織は内側から腐敗していくのです。 機密情報のセキュリティクリアランスが操作できたり、情報へのパスワードやアクセスを持てることは、下心のある社内の従業員にとって、あまりにも魅力的なことであるのかもしれません。

4. 強力なセキュリティ対策の必要性。
 

サイバーハッカーたちは、医療システム内で医療機関や、医療機器の製造者を含む利害関係者を出し抜く新たな方法を常に模索しているため、こうしたイタチごっこはこれからも続いていくことでしょう。最近の国際犯罪者やテクノロジーに精通する犯罪者たちは、断固とした決意を持ち、知識も豊富で創造的です。ですから、医療機関は彼ら以上にそうでなければならないのです。サイバーセキュリティについての意識は、医療業界全体で高まりつつありますが、経済成長を遂げる多くの企業は、包括的なガバナナンスと、広範囲にわたる監視のできるセキュリティフレーワークの構築がまだできていません。セキュリティ対策は、医療のプロのような人材や見識者だけでなく、政府レベルでのサイバーセキュリティ対策や、政策立案をする人材、見識者などを活用するといった総合的なアプローチができていないのです。

大胆に進化し続けるサイバー犯罪者と戦うためには、それに対処する人的資源のシームレスな統合が必要です。医療情報に関わる利害関係者は、全員がサイバー対策に対して受け身な姿勢から自発的な姿勢へと変わらなければなりません。またIoMTのサイバーセキュリティが次世代の医療機器に対応をすることも不可欠です。さらに政府や政策立案者は、医療機器製造者に対してセキュリティ指導と規制対策を施す必要もあります。医療業界は、このように迅速に最善の対策を採用しなければなりません。また、病院や医療システムは、銀行が発行するクレジットカードを保護するように、医療機器を保護する必要があるでしょう。

経済成長する医療機関は、適切なセキュリティ対策とサイバーセキュリティ政策を実行し、それを牽引していくことが求められるのです。

5. 医療も対抗できる。
 

ランサムウェアとサイバー犯罪は想像を超える混乱を招く可能性があります。しかしながら、ビジネスやコミュニティ、経済成長する医療機関も、全くの無力ではありません。彼らが協力すれば、最も執拗なハッカーを脅かすシステムネットワークや、資源、プロトコルを作ることもできるのです。重要なのは粘り強さです。医療業界は、サイバー攻撃が起きる前にそれを予防したり、サイバー攻撃が発生した時の被害を軽減できるような賢い対策を前以って行っておく必要があります。多くの医療機関は、効果的なセキュリティ戦略をすでに開発し始めていますが、サイバー攻撃への準備、予防、検出、そして対応策と復旧戦略ができる完全な計画を実施している機関はほとんどありません。

医療業界や利害関係者は、軍隊が防衛戦略をするのと同じレベルの真剣さと厳しさで、サイバーセキュリティの防衛戦略にアプローチしなければなりません。例えば、効果的で攻撃的な防衛プログラムには、攻撃者を騙すことでサイバー攻撃を食い止めるディセプション技術等があります。また、人工知能(AI)は、接続されたデバイスのトラフィックを監視し、正常動作と異常動作をリアルタイムで区別することができます。そしてデバイスを利用して、犯罪ネットワークや、サーバー、個人間で不正なやり取りがされた際には、ネットワークセキュリティの専門家に警告がいくようになっています。AIは、悪意のある人物が不正アクセスし、攻撃をするのをリアルタイムで検知し、その動きを先回りして阻止することができます。こうしたサイバーセキュリティ戦略を行うことで、攻撃を封じ予防することができるのです。 しかしながら、デバイスそのものや高性能のサーバーが侵されてしまった場合は、結局被害は出てしまいます。最後になりますが、医療業界は、量子コンピュータなどの革新的な防御策や、24時間セキュリティ・オペレーションができるサイバーセキュリティ作戦指令室、テクノロジーだけでなく、人間の行動等を分析できる総合的な戦略を検討する必要があるでしょう。

サイバー犯罪者が、医療機関の人質をどのようにとっているのか、またそれを守るために医療業界に何ができるかを更に学びたい方は、こちらの資料をご覧ください。

 


1 Why Ai, Blockchain, & Enhanced Encryption Are The Future Of Enterprise Data Security
http://www.cbinsights.com/research/ai-blockchain-encryption-enterprise-data-security-expert-intelligence/
2 Singapore Suffers 'most Serious' Data Breach, Affecting 1.5m Healthcare Patients Including Prime Minister
Eileen Yu - https://www.zdnet.com/article/singapore-suffers-most-serious-data-breach-affecting-1-5m-healthcare-patients-including-prime/
3 Intermountain Healthcare Launches Security Operations Center To Combat Health Data Cyberattacks
https://www.modernhealthcare.com/article/20151114/MAGAZINE/311149977

「健康」関連記事を読込む

Alice Harkness | 31 10 2019

Normal 0 21 false false false EN-US ZH-CN X-NONE /* Style Definitions */ table.MsoNormalTable {mso-style-name:"Tabla normal"; mso-tstyle-rowband-size:0; mso-tstyle-colband-size:0; mso-style-noshow:yes; mso-style-priority:99; mso-style-parent:""; mso-padding-alt:0cm 5.4pt 0cm 5.4pt; mso-para-margin:0cm; mso-para-margin-bottom:.0001pt; mso-pagination:widow-orphan; font-size:10.0pt; font-family:"Times New Roman",serif; mso-ansi-language:EN-US; mso-fareast-language:EN-US;} これまでの福利厚生は「画一的」なモデルで提供されてきたため、一部の社員のみ他の従業員よりも価値を感じるという現象が起きています。現在、多くの社員は特定のニーズやライフステージに基づいて柔軟に利用できるパーソナライズされたもの、すなわち現状 (独身または既婚等) に関わらず、平等に扱われていると実感できる福利厚生に期待しています。 伝統を重んじるのではなく、真新しいアプローチで、福利厚生にもインセンティブをつけたり、保険をオプトイン/アウトできたり、親の介護費用やペットの世話の費用を請求もできるような設計を組み込んでいくべきです。先進的な企業はすでに取り組んでいますが、従業員が現状に満足していると思い込んでしまっている人事担当者もいるため、多くの企業では未だそのような取組みが見られません。従業員の声を聞かないというリスクは、福利厚生の貴重な予算がまったく活用されない、あるいは利用されないものに投じてしまうことにあります。 従業員を知る 質問することを恐れず、今の福利厚生の内容で社員が好んでいるもの、そうでないもの、他にどんな良いアイデアがあるか等、エンゲージメントに関する「スポット」アンケートを行う、またはフォーカスグループからフィードバックを収集します。すべての実現は難しいかもしれませんが、エンゲージメントを深める絶好の機会となります。 働いている本人も、何が福利厚生に必要か見えていないかもしれません。データアナリティクスの活用は、何が (特に健康面で) 最もよく利用され何が必要不可欠かを理解する上で役立ちます。 福利厚生のインセンティブを求めながら、誰もスポーツジムの割引クーポンの利用していない等、量 的・ 質 的データの組み合わせからギャップを見分けることができます。場合によっては、内容ではなく周知されていないことが原因かもしれません。 コミュニケーションが鍵 人事担当者から「社員には、福利厚生をよりよく知る機会を毎年設けている」という声を聞きますが、これでは不十分です。 効果的なコミュニケーションが鍵となります。社員は忙しく、細かいポリシーを読み込む時間も余裕もありません。コミュニケーションで好まれるチャネルに関するフィードバックを集め、定期的にコミュニケーションを取るためのシンプルな方法を見つけましょう。毎回さまざまな福利厚生に焦点を当て、インフォグラフィックス、インタラクティブなランディングページ、動画、または読みやすく簡単な説明等を含めることも有効です。 そこで取り上げた福利厚生の重要性を説明します。社員に浸透しているとは限らないのです。 柔軟な福利厚生はコストが高いとは限らない パーソナライズされた福利厚生を提供するために、必ずしも追加コストを掛ける必要はありません。予算枠の中で工夫し、社員から反響のあるものに創造的に投資することで、投資が実際に活用されている確信も得ることができます。 社員の心に響く福利厚生の設計に時間を費やす企業は、従来型のアプローチを捨て、よりパーソナライズされた考え方を取り入れています。結果的に投資利益率の改善だけでなく、社員の満足度やエンゲージメント向上に繋がります。  

Patrick Hyland, PhD | 17 10 2019

  マネジメントに関する責任でストレスを感じているのはあなただけではありません。最近の調査で、仕事のストレスレベルに対処できると考えているリーダーとマネージャーはわずか 67% であることが判明しました。残りの 33%は自信がない、困惑していると回答しています。ほぼ同率でワーク・ライフ・バランスを保つのに苦しんでいる人もいます。質の高い仕事をするのに十分な時間が得られていると自覚するリーダーとマネージャーは半数にすぎず、仕事として割り切ることができると感じているのは 48% にとどまりました。これらの結果は、経営陣やマネージャーの約 3 割 から半数が、耐え忍んで仕事上の課題に対処していることを示しています。   このような統計を目にしても、「仕事にストレスはつきもの」と肩をすくめ、ため息をつくだけの人もいます。この思考は敗北主義者の観点で、危険であると示す研究結果が増えています。ストレスに関連する健康上のリスクとは別にしても、リーダーが体調不良、あるいは身体的・精神的に疲弊していると、職場の機能不全を生じさせる場合があります。   たとえば、バーバラ・フレドリクソン博士は、ネガティブな感情は「戦うか逃げるかすくむ」マインドに人を閉じ込め、創造的に考え革新的なソリューションを開発する能力を抑制すると述べています。また、ヤンネ・スカコン氏とそのチーム1は経営者がストレスに対処しているとそれが従業員にも伝わり、実務やストレスレベルにも影響が及ぶことを発見しました。そしてマーサー・シロタによる調査では、ストレスレベルの高いマネージャーは直属の部下を認めたり、賞賛したりする可能性が大幅に低いことが明らかになっています。    職場で慢性的なストレスがあるとしたら、リーダーやマネージャーは自己犠牲的な殉教者であるべきという神話を信じるのはやめましょう。自身の健康だけではなく、チームの相乗効果やエンゲージメントもリスクにさらすこととます。疲れ果てる前に、セルフケア戦略の立案を始めるためには、次の 4 つのステップが有効です。   1.危険な兆候を見分ける   燃え尽きてしまうこと、それは自信喪失や冷淡な態度を伴う、身体的、精神的、そして感情的に消耗した状態をいい、深刻に捉える必要があります。研究者たちは長期間の燃え尽き症候群が、うつ病、不安症、心臓病、高コレステロール血症、脳卒中および 2 型糖尿病を含む、多くの身体的・精神的な健康問題を引き起こす可能性があると指摘しています。    人は燃え尽きると怒りっぽくなり、意欲の低下、食事や睡眠など生活習慣の変化、または説明のつかないうずきや痛みなど、さまざまな形で現れることがあります。   2.休息と回復   燃え尽きているように感じた場合、助けを求める対策をすぐに講じる必要があります。まずは、いま経験していることを誰かに話すことから始めてください。上司、HRのビジネスパートナーまたは同僚に話しましょう。職場の誰かに話せない場合は、(a) 健康的ではないブラック企業2で働いている可能性を認め、(b) 家族、友人、または医師に必ず話すようにしましょう。沈黙のままでは、疲弊から孤立へと至り問題がより複雑になるかもしれません。    そして、仕事から切り離す方法を探し始めます。起床してすぐにメールチェックをするのはやめ、不要な会議をなくし、負荷を軽くしましょう。メンタルヘルスデーを設けるのも1つです。勤務時間を短縮するなど、休暇が認められる場合は取得してください。休息しリセットする方法を見つけ、回復できるようにします。   3.反省と方向転換   自らの体験から少し距離を置くことができたら、燃え尽き症候群に至った要因を特定してみましょう。まず出来事を時系列で思い返します。ストレスレベルが最初に上昇し始めたのはいつか、仕事で何が起きているか、仕事以外の自身とも向き合ってください。以前にもこのような経験をしたことはあったか、それとも燃え尽きを経験したのは初めてか、自身に問いかけます。    次に、ストレスの性質について考えましょう。ストレス自体は常に悪いものとは限りません。研究者たちは課題に伴うストレス、つまり重要な目標を達成することに伴うストレスは、仕事の満足度にポジティブな影響を及ぼすと指摘します。逆に障害となるストレス、つまり仕事を成し遂げる上で障害となるストレスは、仕事の満足度にネガティブな影響を及ぼします。燃え尽き症候群を経験したことがあれば、多くの障害となるストレスに対処してきたはずです。そのことを念頭に置き、組織で仕事を成し遂げる方法について考えます。一部の専門家は、燃え尽き症候群は機能不全の状態にある組織で働いた結果であると主張しています。    最後に、自分の性格、仕事に対する価値観や態度、所属する組織、そして仕事について考えてみましょう。研究者たちは、特定の人格特性を持つ人々に燃え尽きる傾向があることも発見しました。3自らを振り返り次に見えてくる目標は、経験から学び将来的に燃え尽きてしまうのを防ぐために洞察することです。   4.折れない心を育てる   燃え尽き症候群を経験した方にも良い面があります。人として強く賢く折れない心を育てるためにこの経験を役立てることができるからです。しかし、そのためには意識的な努力とセルフケアの実践に専念することが求められます。    セルフケアプランを設計する場合は、複数の方法が存在します。まず、仕事に対するアプローチを再考し、稼働日における習慣の一部を変える必要があるかもしれません。身体的な健康状態は極めて重要です。研究者たちは、リーダーやマネージャーが規則正しく食事をし、十分な睡眠をとり、運動すると生産性が上がると指摘しています。    精神的な健康状態も同様に重要です。スタンフォードの心理学者アリア・クラム氏は、管理する方法さえ知っていれば、ストレスはリーダーにとって良いものになると主張します。仕事と生活の困難に対する感情的な反応を考慮する必要性があります。心理的柔軟性と感情的な俊敏性があると生産性の高いリーダーになることが調査で立証されています。4    また、総合的なアプローチとして不可欠なのは、セルフケアプランを立てる際、自分が誰であり、自身にとって何が重要であるかというすべての側面に配慮することです。調査によると、精神的な生活、つまり生活に意味や目的、一貫性をもたらす側面が折れない心を育てるのに役立つと明らかにしています。    これら4 つのステップを検討する際に留意すべきは、自分の世話ができないようであれば長期にわたってチームもマネージできないということです。ある時点で忍耐、健康、エネルギー、または生産性が失われることになります。何らかのセルフケア戦略がなければ、自分自身に対して、またあなたを信頼する人々に対して害を及ぼすことになるでしょう。 出典: 1. Skakon, Janne; Nielsen, Karina; Borg, Vilhelm; Guzman, Jaime. "Are Leaders' Well-being, Behaviours and Style Associated with the Affective Well-being of Their Employees? A Systematic Review of Three Decades of Research." An International Journal of Work, Health & Organisations, Volume 24, Issue 2, 2010,https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/02678373.2010.495262. 2. Appelbaum, Steven and Roy-Girard, David. "Toxins in the Workplace: Affect on Organizations and Employees." Corporate Governance International Journal of Business in Society, 2007,https://www.researchgate.net/publication/242349375_Toxins_in_the_workplace_Affect_on_organizations_and_employees. 3. Scott, Elizabeth. "Traits and Attitudes That Increase Burnout Risk." Very Well Mind, May 20, 2019,https://www.verywellmind.com/mental-burnout-personality-traits-3144514. 4. Kashdana, Todd B. and Rottenberg, Jonathan. "Psychological Flexibility as a Fundamental Aspect of Health." Elsevier, Volume 30, Issue 7, November 2010,https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0272735810000413?via%3Dihub.

Dr. Avneet Kaur | 03 10 2019

  近年、オンサイトクリニックの利用が増加している理由として、質の高いタイムリーなケアにより生産性を高め、欠勤を減らし、従業員の健康状態を向上させることができると認識されています。 貴社のオンサイトクリニックでは、十分な導入効果が得られていますか?あるいは法的な要件を満たすことにのみ重点を置かれているでしょうか。オンサイトクリニックを最大限活用するためには、重要な点が3つあります。最近マーサーが行った職場の診療所のアンケートによると、オンサイトクリニックを備えた企業では 1.5 倍以上の投資利益率 (ROI) が得られています。同じような利益率が見込めない場合は、オンサイトクリニックが基本要件の範囲内にとどまっている可能性があります。 クリニックを患者中心に 従業員に適したサービスがクリニックで提供されているかを確認しましょう。これにより利用されないサービスに出費することなく、従業員の満足感を高め、健康状態を改善し、結果的に業績を向上させる投資対象に資金を充てることができます。従業員の年齢層、性別、仕事の性質について理解を深めましょう。必要な保健や社会福祉サービス、専門家のサポートを理解する上で大きく前進できます。   統計情報に加え、従業員のヘルスケアのニーズを理解することも重要です。たとえば、どのような病気が一般的で、適切に管理する必要があり、ライフスタイルに潜む主なリスクファクターを教育や予防的なサービスによってどう回避できるか、などです。 価値を伝える重要性 「それを造れば、彼らは必ず来る」という古い考え方では、求める ROI が得られないかもしれません。従業員にもたらす価値を強調することで、オンサイトで提供されるサービスについてコミュニケーションを図ることが重要です。便利で楽に受診できること、質の高い医療機関への紹介・案内、病気の早期発見などのメリットについて伝えます。   効果的なコミュニケーションにより、利用率が改善し、病気の早期発見だけでなく、企業として投資を最大化しながら従業員の福祉にも貢献することにもつながります。 オンサイトクリニック:ウェルネスハブ オンサイトクリニックが適切に設計・管理されると、企業と従業員の双方に大きなメリットが生まれます。適切に設計されたクリニックは真の窓口の役割を果たし、従業員に質の高い医療機関や福利厚生・ヘルスケアサービスを案内も可能となります。また、救急治療や高額な医療費を回避するための鍵となる、予防や教育サービスを従業員に直接提供することもできます。   マーサーでは、クライアントの効果的なオンサイトクリニックの管理に向けて、4-C モデルの導入を支援しています。これにより、企業は単に法的要件を満たすことから、従業員の価値に重点を置いた質の高い医療サービスを提供する体制へと移行し、クリニックの価値向上がさらに期待できるようになります。   オンサイトクリニックを最大限に活用する方法については、こちらからお問い合わせください。

Voice on Growthその他の記事

Didintle Kwape | 14 11 2019

アフリカ大陸で多国籍企業の事業拡大を支えるのは、貴重な資産の1つである若手社員です。 アフリカでは記録的な数のティーンエイジャーや若年層が失業している、または十分な仕事に就いていません。しかし彼らは機会さえあれば率先して働く意欲を持っています。南アフリカだけでも、今年度の失業率は 30% を超えると予想されており、15~24 歳の層が失業者の 3 分の 2 を占めています。1 人材プールの最大活用 南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は 2019 年 6 月、「若者の失業が国家的な危機となっている現状について大変懸念している」と語りました。2 現在、アフリカ大陸の各国では、多国籍企業と地元の中小企業双方で若者の雇用が円滑に進むよう労働法を改正し、形式的な手続きを簡略化しています。さらに非営利組織と協力し、若者の才能や必要な労働スキルを育成しています。 国際労働機関 (ILO) とアフリカ開発銀行、アフリカ連合委員会、国連アフリカ経済委員会 (UNECA)のパートナーシップに見られるように、これら取り組みを支援するため各種団体が連携しています。地域および国全体で一体となり若者の雇用という課題を解決すべく取り組んでいます。ILO は、若者が就労に十分に備えられるよう、就労サービス、スキル開発、労働市場訓練を提供し、恵まれない若者のために技術や職業に関する教育、実習、職業紹介サービスの充実に尽力しています。3 6 月、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は、マスターカード財団、ケニア政府と民間部門の間で若手社員のための官民パートナーシップ Young Africa Works プログラムを開始しました。このプログラムでは 5 年以内に、500 万人の若いケニア人を訓練し「尊厳とやりがいのある仕事」に就かせることを目指しています。 4 マスターカード財団はケニアの銀行 2 行 (Equity Bank と Kenya Commercial Bank、およびその各財団) とともに、約 10 億ドルの資本、事業開発サービス、およびプログラムの市場連携を提供します。目的は若手社員のための仕事を創出することであり、これは 20 万を超える個人企業、中小企業が生産性を強化し、持続可能性や創意工夫を高めるのに役立ちます。4 「国際的にビジネスを展開するホテルはアフリカ大陸の新興市場へ進出する際、若者のスキル開発を育む業界の1つとなっている」とヒルトンのアフリカおよびインド洋業務担当副社長のヤン・ヴァン・デル・プッテンは言います。5ヒルトンはモロッコ、ケニア、ザンビア、ボツワナなどアフリカ全域に 46 軒のホテルをオープンし、今後 5 年以内の倍増を計画しています。観光とホスピタリティ事業の拡大は、社会経済的な成長を促進するだけでなく、意義のある雇用機会を創出します。アフリカの若い労働者の成功を支援する、そのような環境を作り出すことは極めて重要です。 現代の若者を訓練する 基本的な労働スキルに加え、新興デジタル経済の若手社員はデジタル技術を使いこなすこと、創造的な思考力や問題解決能力、互いに協力し共感する順応性など、幅広いスキルを習得することも求められています。6 ウィットウォーターズランド大学のマンデラ・ローズ・スカラーのシンバラシェ・モヨ氏は言います。「ルワンダやケニアのような国々はすでに、デジタル経済と未来の仕事に若者を備えさせる上で進歩を遂げている。しかし他アフリカ諸国では、スキル格差と不十分なデジタルインフラに対し意義のある行動がまだ見られていない」7 モヨ氏は、アフリカ諸国は未来の仕事に若者を備えさせる必要性があると助言しています。まず、ニーズに応える教育システムを構築し適切なスキルと責任感を身に付けさせることです。また、全国的にデジタルインフラを展開し国家間における相互接続の向上も欠かせません。さらに、拡大するデジタル経済の中で利害関係者を継続的に監視するには、適切な規制政策の策定が求められます。最後に、大がかりなデジタル技術の訓練プログラムをサポートするには、官民協力を最適化すしなければなりません。 「政府、国際開発金融機関、民間部門が協力することにより、アフリカの若者のスキルアップを促進する革新的な金融モデルを創出する余地が生まれます」 とモヨ氏は記しています。「これにより、特にアフリカ諸国でデジタルインフラを構築する際に、労力が重複して不平等が引き起こされる状況を減らすことができます。多くの若いアフリカ人が訓練プログラムに参加しデジタルインフラにアクセスできるようにする、そのカギは官民連携が握っているといえます」 新たな労働力を訓練する 企業はアフリカの若者の間で急速に普及している携帯電話を活用し、モバイルアプリ経由でトレーニングや開発プログラムを提供することもできるでしょう。マーサーの2019年グローバル人材動向調査レポートによると、南アフリカの労働者は職場で成功する方法に新しいスキルやテクノロジーを学ぶ機会を一番に挙げる他国の考えに同調しています。 調査では、労働者が自習を好んでいることも明らかになりました。企業は情報源として、まとめられたノウハウや専門家にアクセスできるようプラットフォームを与えることが望まれています。企業が主催するトレーニングと従業員が自分で行うトレーニングを組み合わせ、何をどう学ぶかを学習者にゆだねながら組織の目標に貢献するスキル開発を行うことができます。 マーサーの調査では、99% の企業が未来の仕事に備えて行動を起こしています。具体的には、現状と必要とされるスキルの供給ギャップを識別し、将来にフォーカスした人事戦略を立案し、新しいテクノロジーやビジネス目標に合わせたスキル要件に適応させようとしています。アフリカでの事業拡大に関心を持つ多国籍企業にとって、これらのステップで若年労働者のスキルアップや訓練、支援を行うことは極めて重要となります。 多国籍企業は、アフリカの若手社員が何を必要としているかを理解し、人を中心とした戦略を開発し統合することによって、アフリカの労働力開発の最前線に立つことができます。これにより、利害関係者の今日のニーズに応えつつ、明日のための労働力の拡大、改善、育成を実現することができます。見渡す限り意欲のある労働者がいるアフリカ大陸の完全なる再発見により、長期的な利益がもたらされることでしょう。 出典: 1.     "Africa's Youth Unemployment Rate to Exceed 30% in 2019: ILO," 7Dnews, 4 Apr. 2019, https://7dnews.com/news/africa-s-youth-unemployment-rate-to-exceed-30-in-2019-ilo. 2.     D, Sourav. "Youth unemployment a 'national crisis' in South Africa, says Ramaphosa," Financial World, 18 Jun. 2019,https://www.financial-world.org/news/news/economy/2276/youth-unemployment-a-national-crisis-in-south-africa-says-ramaphosa/. 3.     "Youth Employment in Africa." International Labour Organization, https://www.ilo.org/africa/areas-of-work/youth-employment/lang--en/index.htm. 4.     Mbewa, David O. "President Kenyatta launches program to tackle Kenya's youth unemployment," CGTN, 20 Jun. 2019, https://africa.cgtn.com/2019/06/20/president-kenyatta-launches-program-to-tackle-kenyas-youth-unemployment/. 5.     "Exclusive: An interview with Hilton's Jan van der Putten on expansion in Africa," Africa Outlook Magazine,7 Apr. 2019, https://www.africaoutlookmag.com/news/exclusive-an-interview-with-hiltons-jan-van-der-putten-on-expansion-in-africa. 6.     "World Development Report 2019: The Changing Nature of Work," The World Bank Group, 2019, https://www.worldbank.org/en/publication/wdr2019. 7.     Moyo, Simbarashe. "4 ways Africa can prepare its youth for the digital economy," World Economic Forum, 29 May 2019, https://www.weforum.org/agenda/2019/05/4-ways-africa-can-prepare-its-young-people-for-the-digital-economy/.

Michael Braun | 14 11 2019

Part I では、海外プロジェクトのアサインメントに関連する 6 つの課題について概説しました。管理面で生じる課題の概要を考察する前に、Part IIでは企業とグローバルモビリティマネージャーの責務の1つである監督責任を取り上げます。 課題 7: 監督責任 企業には従業員の安全、保健、福利厚生を海外でも保証する義務があります。プロジェクト担当者を海外に派遣する場合、特に困難を伴う国に異動させる場合は、地域の適切な情報、安全に関する説明、セキュリティ訓練、健康保険を提供する必要があります。 モビリティマネージャーは、このような医療および警備プログラムに加入する際、同時に相乗効果を考慮することが求められます。たとえば、ビジネス旅行者と一定期間 (通常 90 日)に満たない海外派遣者の両方に旅行保険を提供することも選択肢の1つです。さらに、残りの派遣員はグループ保険としてカバーされるためコスト効率の高い保険を活用することができます。また、中心となる医療保険のサービスに加え、多くの会社では警備および支援プログラムの特典が提供されています。 通常、警備プロバイダーにより医療サービス以上のサービスが提供されることはあまり知られていません。多くの場合は特定の場所の安全に関する情報が追跡機能とともに、また関連する最新情報も提供されます。一部のプロバイダーからは、避難する必要がある場合に実践的なサポートを受けられます。 従業員の保護 従業員のグローバルなビジネスライフにおけるモビリティは、多くの点で「ボーダーレス」化しています。この事態の進展を視野に入れ、保険の形態も絶えず変化し拡大しています。たとえば、プロジェクト数が増加している業界によって波がある場合、保険の加入という点では特に問題が生じます。 派遣期間、母国、求められる保障の範囲は保険の選択において大きく影響します。以下、海外プロジェクトのアサインメントやその他の海外異動で利用できる医療、障害、および死亡補償オプションについて掘り下げます。 医療保障 長期派遣者向けの出張支援と国際民間医療保険/国外居住者健康保険に焦点を当て、複雑さを最小限に抑えています。 出張支援 出張支援を提供する国際的な保険会社は、既存のグローバルネットワークを活用して、グローバルな補償という課題を克服しています。従来の旅行医療保険と比較しても出張旅行支援には多くのメリットがあります。たとえば、雇用主は保障期間として旅行日数を最大 1 年間に延長し、次のような手当を大幅に増やすことができます。 ·     事故の場合、本人または遺族に一定額が支払われます。これは直接費用となる、会社の傷害保険に代わる緊急援助とみなされます。傷害保険ではより多くの給付金が得られますが、審査プロセスが長期化するためです。 ·     一部の国では、ビザを取得するための必須要件として賠償責任保険に加入する必要があります。 ·     荷物紛失/旅行遅延に対する補償は旅行者向けの追加の特典です。これらの補償が保険でカバーされている場合、保険会社に直接請求できるため、会社の事務作業が軽減されます。 追加の特典については、ビジネス旅行者や海外プロジェクトにアサインされた社員の独自のニーズに合わせて調整されます。ただし、出張支援の主な部分とリスクプレミアムは、一部の支援サービスを除き医療上の緊急事態の対処に限られています。既存の支援契約の内容は出張旅行支援と調和させ、明確に伝える必要があります。事務手続きを効果的に軽減するために、プロセス、払い戻し手順、コスト管理、および償還請求の回収について明確に定義する必要があります。 出張支援の範囲内での給付金の支払いは、いわゆる「予測不能」な事象に対するものです。既往症や常用薬の払い戻しについては除外されます。このようなグループプランでは、個別の登録は不要です。海外プロジェクト派遣では珍しいことですが、同伴する家族も出張支援を受けることができます。 長期プロジェクトのアサインメントに適した医療保険 長期の海外プロジェクトのアサインメントが計画されている場合、またはさまざまな理由から保険の対象範囲を改善する必要がある場合は、既存の国外居住者向け健康保険を活用するか個別の保険加入が推奨されます。特に困難な状況にある国のプロジェクトに携わらなければならない場合、会社の信頼には安全のための予防策、健全性、誠実さが問われます。また、海外事業をカバーする専門的なグローバル保険プロバイダーも活用できます。国外居住者向けの確固とした健康保険制度があれば、そのメリットを総合グローバル医療保険のメリットと比較できます。 本稿で取り上げた基準は、必要とされる保障対象期間で最適な保険商品とプロバイダーを選択する際に是非お役立てください。そして、海外異動または海外プロジェクトのアサインメントにおける補償対象範囲は、会社のポリシーガイドラインで概説されていることが理想的です。 障害および死亡保障 医療保険は多くの企業の海外派遣員にとって非常に重要です。同時に、障害および死亡補償についても考慮する必要があります。 自国の社会保障制度で保障されない従業員には、障害または死亡に関する補償にギャップが生じるリスクがあります。具体的には、恒久的な障害が発生した場合に本人、また死亡した場合には家族に対して長期的に十分な収入を確保できなくなります。母国の補完的な制度も同時に打ち切られた場合、潜在的なギャップはさらに大きくなります。 従業員が派遣先国の社会保障制度に加入している場合でも、これらの制度では多くの場合、死亡および障害補償について待機期間が存在することにも注意しなくてはなりません。欧州協定などにより、このような待機期間が存在しない場合でも、給付金レベルは母国のものとは大きく異なる可能性があります。企業は現地の制度または補完的なグローバルなリスク保険のいずれかを通じて、ギャップを特定し解消する必要があります。 ギャップはいわゆる「グローバルノマド」にも存在します。これら派遣従業員は、多数の連続性のあるアサインメントに携わります。グローバルノマドは最悪の場合、断片的な給付という事態に直面します。特に母国の制度に登録されていない、あるいは受給資格を満たしていないことから、国家の社会保険制度や補完的な年金制度のギャップが存在することになります。さらには、これらの従業員は通常、複数の国から送金して積み立てできる柔軟な個人年金制度がないため、適切な確定拠出年金制度も利用できていません。 グローバルノマドに該当する従業員数が多い企業は、このギャップを埋めるためにオフショア国際年金制度を利用することができます。過去 10 年間でマーケットが大幅に発展したため、少数の派遣スタッフについても効率的な商品が用意されており、必要とされる管理も限定されます。 まとめ 今はモビリティのエキスパートにとって要求も厳しく挑戦の多い時代です。海外プロジェクトのアサインメント数は増加しており特別な手配が必要です。ただし、エキスパートとしての専門スキルを活かす絶好の機会でもあります。 すべてを簡素化するために、まず何が手元にあるのか考えます。一部のソリューションは、海外に異動する従業員も既に利用できるようになっており、海外プロジェクトのアサインメントにも活用できるかもしれません。 モビリティマネージャーは、主に新たな作業負荷により引き起こされる困難を軽減するため、適切な海外プロジェクトのアサインメントのソリューションを探求し導入することに注力する必要があります。グローバルモビリティに万能薬は無いとしても、理想に近い ソリューションへと調整する多くのオプションがあります。 詳細はこちらからマーサーのコンサルタントまでお問い合わせください。

Alice Harkness | 31 10 2019

Normal 0 21 false false false EN-US ZH-CN X-NONE /* Style Definitions */ table.MsoNormalTable {mso-style-name:"Tabla normal"; mso-tstyle-rowband-size:0; mso-tstyle-colband-size:0; mso-style-noshow:yes; mso-style-priority:99; mso-style-parent:""; mso-padding-alt:0cm 5.4pt 0cm 5.4pt; mso-para-margin:0cm; mso-para-margin-bottom:.0001pt; mso-pagination:widow-orphan; font-size:10.0pt; font-family:"Times New Roman",serif; mso-ansi-language:EN-US; mso-fareast-language:EN-US;} これまでの福利厚生は「画一的」なモデルで提供されてきたため、一部の社員のみ他の従業員よりも価値を感じるという現象が起きています。現在、多くの社員は特定のニーズやライフステージに基づいて柔軟に利用できるパーソナライズされたもの、すなわち現状 (独身または既婚等) に関わらず、平等に扱われていると実感できる福利厚生に期待しています。 伝統を重んじるのではなく、真新しいアプローチで、福利厚生にもインセンティブをつけたり、保険をオプトイン/アウトできたり、親の介護費用やペットの世話の費用を請求もできるような設計を組み込んでいくべきです。先進的な企業はすでに取り組んでいますが、従業員が現状に満足していると思い込んでしまっている人事担当者もいるため、多くの企業では未だそのような取組みが見られません。従業員の声を聞かないというリスクは、福利厚生の貴重な予算がまったく活用されない、あるいは利用されないものに投じてしまうことにあります。 従業員を知る 質問することを恐れず、今の福利厚生の内容で社員が好んでいるもの、そうでないもの、他にどんな良いアイデアがあるか等、エンゲージメントに関する「スポット」アンケートを行う、またはフォーカスグループからフィードバックを収集します。すべての実現は難しいかもしれませんが、エンゲージメントを深める絶好の機会となります。 働いている本人も、何が福利厚生に必要か見えていないかもしれません。データアナリティクスの活用は、何が (特に健康面で) 最もよく利用され何が必要不可欠かを理解する上で役立ちます。 福利厚生のインセンティブを求めながら、誰もスポーツジムの割引クーポンの利用していない等、量 的・ 質 的データの組み合わせからギャップを見分けることができます。場合によっては、内容ではなく周知されていないことが原因かもしれません。 コミュニケーションが鍵 人事担当者から「社員には、福利厚生をよりよく知る機会を毎年設けている」という声を聞きますが、これでは不十分です。 効果的なコミュニケーションが鍵となります。社員は忙しく、細かいポリシーを読み込む時間も余裕もありません。コミュニケーションで好まれるチャネルに関するフィードバックを集め、定期的にコミュニケーションを取るためのシンプルな方法を見つけましょう。毎回さまざまな福利厚生に焦点を当て、インフォグラフィックス、インタラクティブなランディングページ、動画、または読みやすく簡単な説明等を含めることも有効です。 そこで取り上げた福利厚生の重要性を説明します。社員に浸透しているとは限らないのです。 柔軟な福利厚生はコストが高いとは限らない パーソナライズされた福利厚生を提供するために、必ずしも追加コストを掛ける必要はありません。予算枠の中で工夫し、社員から反響のあるものに創造的に投資することで、投資が実際に活用されている確信も得ることができます。 社員の心に響く福利厚生の設計に時間を費やす企業は、従来型のアプローチを捨て、よりパーソナライズされた考え方を取り入れています。結果的に投資利益率の改善だけでなく、社員の満足度やエンゲージメント向上に繋がります。  

ご質問・お問合せ

御社の課題・成長機会をお手伝いいたします。

back_to_top